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2015s/s愛の欠損言葉紡ぎ

カフェ・ド・シュシュで公開した作品のまとめです。
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公園で遊びたかった。だけど脚から身勝手な骨が、皮肉を割いて、我儘言うから。
僕は痛くて痛くて、
掻きむしった声で叫んだ。

空から黒い雨が。歌えば君に逢える気がする。最下層のさざめき。
剥き出しの肉が錆びてゆくのを感じて、
恍惚に浸り、恥じて、初めて、君に会いに生きてゆく。

個人を失って無垢になる売女が君さ。愛を求めないで、玩具としての安らぎを求めていた。
壊れることが君の幸福。安寿。とても美しい君。

君を壊すこの腕を、切り落としてしまおう。

出会いは不幸であった。その理由を探すには時間が短過ぎた。
言葉を失い暴力に埋もれて僕は死にゆく。

「骨」
彼女の過剰な白い棘は、あらかじめ定められ切除された。
行き場を失ったそれらは無作為に新しい主人の肉へ潜り込み、苦痛を与えた。

折れた骨に肉の再構築。肉体の檻。あの人が幸せならいい。

荊であれば、美しい悲劇として見られたかもしれない。
秩序なく生える枝はおぞましい蟲を思わせ、彼を汚泥へ責め立てた。


「蜘蛛男」が最初の名前であった。


爪の先から黒くなっていくのを感じた。それが自然になった。
薔薇の根を引き裂いて、流れる花弁で喉を満たす。あとは食欲に任せた。しだいに普通になった。

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拘束依存

春に死んだ彼の面影。夢想する。血の糸を結んで恍惚に溺れる、無くした心象を錯覚したくて。
胚から溢れる。灰色の桜を見た。震えてばかりの身を削って綺麗な骨を確かめたい。
貴方の側に横たわれたなら、なんという幸福。


欠けた骨は彼に。過剰な愛は彼女に。不足して飽食な二人は運命で繋がれて、皮膚をえぐり傷つけ合う。

腕を落とした。傷つけた痛みが無いので、彼はそれに気付くことはなかった。
元より彼のもので無い、彼女のものであったからだ。

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失われた肢体を埋める為に羽根を生やす
再生を試みる
彼方を想像する
世界の形を地の底で夢見る
眩い光を

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失われた部位を羽根で埋める

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過剰補完と増殖

君を見た。君が好きだよ。でもきっとこの気持ちは君を幸せにはしないだろう。
僕の骨が君の一部になっても、僕たちは同じになれない。
君の気持ちを少しも見通す事ができないのだから。

光に溶ける夢を見る。
それは眩い逃避。
遠い過去に石と泥を拾い集めて遊んだ…忘れてゆくだろう記憶と、
それになりかわる幻覚。とても恐ろしい。

信仰。
儚い愛を形にしたくて、天使を造る人達。
僕は見る、沢山の祈りと砕ける音。

釘を打つの。
骨と骨の隙き間。懺悔して血の海に酔う。
可愛くて痛ましいほど彼は私を愛してくれる。
もう、甘い夢だけ見ていたいの。


きみと僕の骨と肉が混ざり合う。

お互いの欠けていて、過剰な心を埋めよう。
愛し合うみたいに。





END/愛の欠損
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harrem・ce

Author:harrem・ce
インディーズブラントharrem・ceです。
「お心を癒せるような
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をコンセプトに、
ハンドメイドで、
お洋服やアクセサリーを
心を込めて制作しております。

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